▼ むくみを起こすビタミン欠乏症と貧血

ビタミンの不足によって何らかの症状が現れるものを、「ビタミン欠乏症」と呼んでいます。
たんぱく質、糖質、脂質、ミネラル、ビタミンを5大栄養素と言っています。
その中のビタミンは、それ自体がエネルギー源となることはなく、体内に微量に存在するだけですが、重要な作用があって、身体の働きを円滑にしてくれます。
体内で作ることのできないビタミンは、外から摂取する必要があります。
ビタミンは、主に食事から摂取しなければなりません。
ただし、ビタミンDは食事で吸収されるだけでなく、日光の紫外線の作用により、皮下に存在するコレステロールの一種から合成することが可能です。

ビタミン欠乏症の症状の一つに、むくみがありますが、全身のあちらこちらにむくみが生じます。
またそれが体位に関係なく起こり、動悸や疲労感、食欲不振などの他の症状を伴っている場合、ビタミン欠乏症が疑われます。
栄養が偏った食事、アルコール類や清涼飲料水の飲みすぎ、インスタント食品の食べすぎなどが原因でビタミン欠乏症になります。
また、ある種のビタミンを作る腸内細菌の喪失の場合や、糖尿病、肝臓障害のある場合にも、ビタミン欠乏症になることがあります。

ビタミン欠乏症の治療方法は、それぞれの症状から欠乏しているビタミンの種類を推定するという方法で行われます。
欠乏しているビタミンを豊富に含む食品をとることが一番良いのですが、なかなか摂取が難しいので、ビタミン剤による補給という治療も行われます。

次に、貧血について説明していきます。
貧血というのは、血液中のヘモグロビンの量が減り、酸素の供給が上手くいかなくなって、色々な臓器や筋肉などの組織が酸素欠乏状態になった状態のことを言います。
発生原因によって、貧血はいくつかに分類されていますので、その三つを紹介します。

一つは、赤血球を作る機能の低下が原因で生じる貧血。
二つ目は、赤血球が余分に壊れることによって生じる貧血。
三つ目は、赤血球が血管から漏れることによって生じる貧血。
この三つです。

この中で、上記の三つ目が原因で起こる鉄欠乏性貧血が圧倒的に女性に多く、日本においては成人女性の5~10パーセント程度が罹患していると言われています。
貧血の前段階ともいえる潜在性鉄欠乏性状態は、成人女性の20~50パーセントであるとも言われています。

貧血の中で最も多い病気の鉄欠乏性貧血は、身体に必要な鉄分が不足するために生じます。
その対策と予防策は、鉄分を多く含む、吸収性の良い食品を正しく補給することと、鉄剤を投与することです。
胃潰瘍などの消化器官の疾患がある場合を除いて、内服薬で治療するだけで充分です。

貧血が重度になると、全身のあちらこちらにむくみが生じてきます。
貧血によるむくみの場合、体位に関係ありませんが、動機やめまいといった他の症状も現れます。
これは貧血特有の症状ですが、匙状爪といって、爪が反り返ってスプーンのような状態になることもあります。

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